殻付き牡蠣(カキ)一斗缶買い   ~旬・栄養素・食中毒~

貝類

どうも、コウヅです。

先日殻付き牡蠣を一斗缶で購入しました。手のひらサイズからこぶしサイズまで大小さまざまな大きさでしたが、全部で105個も入っていました!

それだけ入ってお値段たったの1万1000円!(税込み価格)。一個100円ちょっとで殻付き牡蠣が食べれるんです。

もちろん生食可の新鮮な牡蠣です。剥くのはちょっとコツがいりますが10個も剥けば慣れます。

剥くのが面倒な方はそのままフライパンに入れて火にかけると、勝手に殻が開いて焼き(蒸し?)牡蠣が完成します。

ちょっと量が多いですが友人を呼んで割り勘すれば、激安でお腹いっぱい牡蠣を食べれますよ!

今回の牡蠣は下記のお店で購入しました(カキだけに) …。おすすめのお店です!

吉岡商店 まごころ便

一斗缶のレビュー記事みたいになっちゃってますが、今回は「美味しいだけではない、牡蠣の豊富な栄養素本当に美味しい旬の時期牡蠣の危険性」などを紹介していきます。

牡蠣の旬

日本で食べられている牡蠣は「岩牡蠣」と「真牡蠣」の2種類あります。そしてこの2種類の牡蠣は旬が全く違うのです。

岩牡蠣の旬は。6月から8月頃が最も美味しく食べられる時期です。

そして真牡蠣に比べて非常に大きく育つのも特徴です

味は人それぞれ感じ方があるかと思いますが、僕はジューシーながら真牡蠣に比べて少々あっさりしている印象でした。

一方真牡蠣の旬は冬から春先です。11月から4月までが美味しく食べられます。

この時期を旬としているのは産卵期(5月~9月)によるもので、真牡蠣(に限らず多くの生物)は産卵期前が最も美味しいとされています。

理由は産卵に備えて栄養分を豊富に蓄えているからです。そして産卵には体の栄養を使い切ってしまうので産卵後は最も不味い時期だとも言えます。

以上の点から産卵の為に栄養を蓄え、その栄養が生殖器官に使われ始める直前の1,2月が最も高確率で美味しい真牡蠣が食べられる時期だと言えるでしょう。もちろん個体差はあります(逃げ)

もうあたりたくない。牡蠣の食中毒について

牡蠣にあたった事あります?僕は一度だけあるのですが、あれはめちゃめちゃ辛いですよね…。人によってはもう牡蠣を食べられなくなるとか。僕はあたった一週間後に生ガキ注文してましたけど(笑)

牡蠣による食中毒の原因は大きく分けて3つあります。

1.ノロウイルス
2.腸炎ビブリオ
3.アレルギー


まぁ牡蠣であたったほとんどの人はノロウイルスだと思いますが、一応原因別に症状と対策を書いておきます。

ノロウイルス

牡蠣にあたった場合真っ先に疑うべき原因です。潜伏期間は12~48時間で、症状は突然現れます。主な症状としては「嘔吐・下痢・腹痛・微熱」です。

僕も牡蠣であたった原因はノロウイルスでした。牡蠣を食べた翌日の夜中に突然目が覚めて吐きそうになったんですよね。そこからはもう夜通し下痢と嘔吐の繰り返し。汚い話になってすみません(笑)

その経験から言えるのは「水をちびちび飲むのが大事」という事です。嘔吐・下痢によって脱水状態になっているのですが、一気に飲むとすぐに全部吐いちゃいます。なのでめっちゃ喉乾いてるんですけどできるだけすこーしずつ水を飲む事を意識しましょう。

ノロウイルスは一般的に85℃~90℃で90秒以上加熱すると活性が失われます。焼き始めてから90秒では無く中心温度が85℃~90℃になってから90秒以上なので気を付けて下さい!半生はダメですよ(笑)

ちなみに牡蠣の生食用・加熱用の違い鮮度の違いでは無く採れた海域の違いなんです。
牡蠣の育った環境の細菌数で主に決められているのですが、なんと一番の原因であるノロウイルスは「細菌」では無く「ウイルス」なので規定対象外らしいです!

なので生食用だから「絶対に安全」とは言い切れないんです…。生牡蠣を食べるにはノロウイルスのリスクから逃れられないんですね。

唯一の救いとしてはノロウイルスは牡蠣の殻に付いている事が多いので、殻から取り外す際に注意して取り外した後の牡蠣を塩か片栗粉でしっかり洗えばかなり当たる確率を減らすことができます。

腸炎ビブリオ

お腹が痛くなって血便が出たら腸炎ビブリオを疑いましょう。

腸炎ビブリオは基本的に夏場に多い細菌なので、真牡蠣では無く岩牡蠣を食べる際に気を付けましょう。

腸炎ビブリオは冷蔵庫の温度だとほとんど繁殖しないため、保存方法に気をつければ基本的にはあたるのを防ぐことができます。

60℃を10分以上の加熱処理で死滅させることもできるのでしっかり熱したら大丈夫です。

アレルギー

残念ながら牡蠣を食べて毎回あたる人はアレルギーかもしれません
もしアレルギーの場合はアナフィラキシーショック(スズメバチに2回刺されたら死ぬやつ)を起こして最悪の場合死に至ることもあるので、食べる事をやめた方が方がいいでしょう

あたることが多いなと思う方は一度専門家に見てもらうことをおススメします。

牡蠣の栄養素

飲んべえの味方「タウリン」

牡蠣はビタミン・ミネラルが多いイメージがあると思いますが、実は「タウリン」が他の食材に比べて段違いに多いのです。

どれくらい多いかと言うと、一般的にコレステロールとタウリンの比率が2以上だとヘルシーフードと判断されるのですが…
・牛肉→0.6
・イカ→2~3
・魚→2~4
・牡蠣→18.4!!

とまぁざっくりしてますが圧倒的に多いのは間違いないですね(笑)

タウリンは疲労に効くイメージがあるかと思われます。

実際のとこどうなのかというと、タウリンは「筋肉疲労の原因となる老廃物の除去を助け、筋肉細胞へのダメージや酸化ストレスを軽減する効果が確認されている。」ようです。

と言うことは疲労回復もしくは疲れにくくする事に効果がありそうですね!

また、タウリンは肝臓に働きかけコレステロール値を下げたり、肝細胞の再生を促し肝臓の機能を正常に戻す効果があるのです。

つまり、2日酔い対策にもってこい!

牡蠣さえあればいくらでも飲んで大丈夫ってことですね(そんなことはない)

貯蓄エネルギー「グリコーゲン」

牡蠣は優秀なエネルギー源であるグリコーゲンも豊富に含んでいます。

ホタテなどにも多いグリコーゲンは甘さの要因にもなっています。

また牡蠣にはグリシン・アラニンなどの旨味や甘味の元となる成分がたくさん入っているので、あの人々を惹きつけて止まない美味しさが実現されるのです。

グリコーゲンには肝臓の働きを助ける効果もあります。

アルコールの分解には肝臓で蓄えられたグリコーゲンが使われるので、その不足を補うためにもお酒を飲む時にグリコーゲンの摂取は効果的です。

あれ?やっぱり牡蠣があればいくらでも飲んでいい説はあながち間違ってない?(笑)

不足しがちな必須栄養素「亜鉛」

牡蠣と言えば亜鉛!というイメージが強いと思います。

そうです。何を隠そう牡蠣は地球上でもっとも亜鉛を多く含む食べ物なのです。

亜鉛は必須栄養素と呼ばれており、皮膚、骨、肝臓、眼球、筋肉 など体のさまざまな部位で必要とされる栄養素なのです。

よって亜鉛が不足してしまうと「味覚障害」「免疫力低下」「皮膚の異常」「成長障害」などを引き起こします。

サプリメントでも補えるのは補えるのですが、亜鉛は厄介なことに摂りすぎても害をもたらしてしまうので、できるだけ自然の食品から摂ることをおススメします。

牡蠣だと4~5個食べると成人一日の目標摂取量をクリアします

ちなみに20個以上食べると過剰摂取になりかねないので注意しましょう(笑)

牡蠣の剥き方

生牡蠣・牡蠣フライ・牡蠣飯・牡蠣ソテー…

牡蠣は色んな食べ方を楽しめますが、どの料理をするにもまずは牡蠣を剥かない事には始まりません

ですが牡蠣を剥くのはコツを知らなければ難しいし、けっこう危ないです。

せっかくなのでこの機会に牡蠣の剥き方を覚えてみてはいかがですか?

1,殻の間にナイフを入れる

まずは牡蠣の口(開く部分)にナイフを入れます

この時牡蠣が油断して口を開いていれば良いのですが、鮮度のいい牡蠣は口を固く閉ざしている事が多いので、その場合は殻を割ってナイフの入れる隙間を作ります

バキッといっちゃってください。

割る時は手を傷付けないように必ず軍手をして下さい

貝柱を断ち切る

殻の中にナイフを入れると、次は貝柱を断ち切ります。牡蠣の貝柱は1箇所だけなのでそこを断ち切ってしまえば身を取り出せます。

牡蠣の貝柱は以下の画像の位置にあります。

貝柱を断ち切るときは身を傷付けないようにできるだけ上の殻に沿う感じでナイフをスライドさせて下さい。

貝柱を断ち切れば後は殻を開いて貝柱の下部分も断ち切ると牡蠣剥きは完了です。

牡蠣料理実食!!

牡蠣はどんな料理にしても美味しいですよね〜。

と言う事で今回は4品作ってみました!

生牡蠣

まずは生牡蠣

プルップルの食感で、噛むとほのかな磯の香り優しい甘味が口の中いっぱいに広がります。

溢れてくるジューシーな旨味の汁はレモンとの相性抜群です!

焼き牡蠣

焼き牡蠣は生のときよりも磯の香りは少なくなり、食感はしっかりして甘味がぐっと増します

噛むと濃厚でクリーミーな牡蠣エキスがジュワーと溢れてきて、自然と笑顔になってしまいます

ちなみに自然と開かない牡蠣は焼きすぎると殻の中で燻製みたいになるんですけど、それはそれで違った味わいが楽しめますよ!

牡蠣フライ

言わずと知れた牡蠣の定番料理。揚げることによって牡蠣の旨味が凝縮されて、外はサクサク中はクリーミーな至極の一品です

殻付き牡蠣だと市販の物より大きい牡蠣が多いので食べごたえのある特大牡蠣フライが楽しめますよ

牡蠣クリームパスタ

最後の〆として登場したのがこの牡蠣クリームパスタ

クリームソースと牡蠣の「濃厚+濃厚」な味わいは言うまでもなく旨いです。

〆はあっさり派の人にはおすすめできませんね~。コッテリ大歓迎な方は是非お試しあれ!

魚の便利帳記入

皆さんおなじみ魚の便利帳

では21種類目を記入致します。 ※魚の便利帳300種全部食べようという設定です 。

次回は、「鯛の白子レビュー~本当に美味しい白子の食べ方~」です!お楽しみに~

記事を書いている人
kozu@soichiro

魚好き。見るのも釣るのも捌くのも食べるのも。
色んな珍しい魚を食べていると突然「魚好きを増やしたい」と思い立ち、ブログや魚会を開き密かに活動中。
師匠は「気まぐれクックかねこさん」(ただの視聴者です)
みんな、魚たべよ!

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