自粛飯!コロナ自粛で魚を捌こう~捌いて食べる4つのメリット~

食べ比べ

どうも、コウヅです。

新型コロナウイルスが流行し、緊急事態宣言が発令されたため外出が制限されて「時間が余ってしょうがない」という方がたくさんいると思います。(めちゃめちゃ大変な思いをされている方、不快に感じたら申し訳ありません。)

そんな思いもよらずできた「暇な時間」に是非とも挑戦して頂きたい「新たな趣味」があります。

それは魚捌きです。

自分で魚を捌くメリット

自分で魚を捌くことによるメリットは主に4つあります。

一匹買いは単価がかなり安い

1つは何といっても1匹買いをするとめちゃくちゃ単価が安いです。

例えば鯛の場合、お店で出されると5切れで700円くらいします。

パックで買っても5切れ400円くらい

しかし1匹買いをすると5切れ130円くらい食べれます。(この前1000円の鯛を捌いたら38切れ取れました。)

そんなにたくさんいらないよって方。後で紹介しますが、魚の食べ方は色々あるんです。

生はもちろん、煮つけ、バター焼き、塩焼き、フライ、しゃぶしゃぶ…。それぞれ全然違った味わいになるので一人暮らしの方でも飽きずに全部食べ切れると思いますよ!

アラ(頭・カマ・身の付いた骨) も使える

2つ目はアラ(頭・カマ・身の付いた骨)が手に入ること

お刺身や切り身で買うとそれを食べて終わりですが、1匹買いをするとアラも付いてきます

そのアラを使ってアラ汁アラ炊き(甘辛く煮て中落ちやホホ肉を食べる)なども作れます。

これがまた旨いんですよ~。特に鯛のアラからは上品な旨味の詰まった出汁が出るのでオススメです!

しかも初心者が捌いた時にはアラにたくさん身が付いているので、極上の出汁が取れます(笑)

だから捌くのを失敗しても「今日の味噌汁はうまいぞ~」って思えば良いのです。

ちなみに先日、僕は余った身とアラから取った出汁を使って鯛出汁茶漬けを作りました。

これと
これを組み合わせて
こうなるんですね~。

市場には出回らない「珍味」が食べられる

3つ目は珍味です。

1匹買いをすると思わぬ珍味が付いてくることがあります。

例えば。鮮度が良くないと生で食べるのはちょっと怖いですが、しっかりめに湯煎して食べれば大丈夫です!

醤油に溶かして肝醤油で食べるとコクと甘味がプラスされ、極上の刺身になります

肝をすりつぶして
肝醤油に付けて食べます

あとは白子魚卵ですね。

鯛の白子なんて出てきたら超ラッキーです。湯煎して白子ポン酢もしくは白子の天ぷらなんかも良いですね。タラの白子より全然美味しいですよ。

趣味:魚捌き はステータス !?

4つ目はちょっと自慢できる

魚を捌けるというのは老若男女問わずちょっと尊敬されます

例えば合コンの自己紹介で得意なことを聞かれた時

「テニスです」と答えると

「そうなんですね~」と返ってきます。

「料理です」と答えると

「へ~料理なさるんですね、すごーい」と返ってきます。

「魚捌きです」と答えると…

えっ!魚捌けるんですか!すごいですね!今度教えて下さい!」と返ってきます。

そう、「趣味:魚捌き」はステータスにもなるのです。※例は筆者の妄想です。

みなさんも魚捌けるようになって、自粛明けたらモテましょう。※妄想です。

ふるさと納税のすゝめ

みなさん、ふるさと納税は利用したことありますでしょうか。

僕は去年初めて利用したのですが、「物凄いお得な通販」という印象でした。手続きもわりと簡単ですぐ頼めましたよ!

何を買ったかと言うと、もちろん「鮮魚詰め合わせセットです。

僕が今回頼んだ宮崎県川南町の返礼品がこちら

目が合いましたか?(笑)

真ん中魚(ヨコスジフエダイ)の目を見てもらえると分かると思いますが、鮮度の良さが半端なかったです!

ラインナップはこちら(左上から)
・サゴシ
・オジサン
・クロダイ
・チダイ
・ヨコスジフエダイ
・ヘダイ

これだけ入って実質2000円。お得すぎます…。

外出自粛中であまり買い物にも行けず、将来のお金も心配な今こそ「ふるさと納税」を活用してみてはいかがでしょうか。

それぞれの魚の食べ方

こんなに色々な魚が届いてもどう料理すればいいか分からないよ。という方に向けて、僕が実際に料理した例を載せておきます。

サゴシ

でかくて収まりきらなかったです。

サゴシは出世魚で、大きくなると皆さんおなじみのサワラという名前になります。

サワラは庶民的な食材と思いきや、実はサワラサイズになると料亭行きになるほど超高級魚なんです。

今回はムニエルフライにして食べました!

ムニエル

ムニエルは三枚おろしにしたものを食べやすい大きさに切って、小麦粉をまぶしバターで焼き上げます。

好みにもよりますが、中火でしっかりめに焼いた方が美味しいと思います。

血合骨はピンセットで抜くか、食べやすい大きさに切る時除去した方が食べやすくておすすめです。

フライ

ちょっと焦げちゃいました(笑)

フライも先ほどのムニエル同様三枚おろしにして食べやすい大きさに切り、小麦粉付けて卵に浸してパン粉をまぶし、180℃でカラッと揚げます。

外はサクサク中はふわっとしてジューシーなフライができます。

魚のフライってだいたいどれも美味しいですよね~。

オジサン

オジサンという魚は通称では無く正式名称が「オジサン」なんです。

メスでも子供でもオジサンです。

由来はあごに生えている触覚しょっかくひげに見えるからだとか。

クセの無い白身で甘味もありお刺身がとても美味しかったです!

皮と身の間に旨味と脂が多いので、バーナーがある人は皮目を炙って食べるとより美味しいです。

上が皮無し、下が皮付炙りです。

クロダイ

黒鯛は磯や堤防からでも釣れるけっこう手頃な鯛

釣り人の間ではチヌと呼ばれる事が多いです。

今回はアクアパッツァにして食べました!アサリと黒鯛の上品な出汁が出て絶品でした!

アクアパッツァは内臓とウロコを取って両面焼いたら、後は白ワインで煮込むだけなので、下処理はめっちゃ楽です。

具材は
・アサリ
・ミニトマト
・オリーブ
・ニンニク
・アンチョビ

アサリ以外は最初に炒め、白ワイン投入と同時にアサリを入れて煮込むと完成です。

薄味好きな方はアンチョビの塩気だけで。濃いめなら塩コショウで調節してください。

残り汁にはパスタを入れて〆ました。ちょっと煮詰めるとちょうどいい塩加減になります。

チダイ

チダイは真鯛によく似た魚

エラ蓋が赤くなっているか、尾びれに黒い縁が無いかなどの観点で見分けられます。(どちらもチダイの特徴)

味も真鯛に似ている為、今回は1匹丸ごと鯛飯にして頂きました!

鯛飯はウロコと内臓を取ってお米と一緒に炊き込むだけです。

味付けは
・醤油(薄口)
・みりん
・酒

魚臭さが気になる方は刻み生姜を混ぜると、臭いも消せていいアクセントにもなるのでおススメです!

ヨコスジフエダイ

ヨコスジフエダイは九州や四国など西日本に多い魚。

見た目がちょっと奇抜なのもあり、リリース(釣っても逃がされること)されがちですが美味しい魚です!

クセの少ない白身なのでどんな料理にも合います

今回は「ブイヤベース」で頂きました!

ブイヤベースはウロコと内臓を取った魚をトマト缶で煮込みます。

色んな具材を入れることができますが、今回は
・玉ねぎ
・ニンニク
・アサリ
・ワタリガニ

で煮込みました。

ちなみにアクアパッツァとブイヤベースの違いは魚を最初に焼くかそのまま煮るからしいです。

アクアパッツァはイタリアの煮込み料理で、ブイヤベースはフランスのスープ料理らしいですね~。だからブイヤベースの場合は魚のアラだけでも成立するみたいです。

残り汁はパスタに絡めて海鮮パスタにしました。

魚介の旨味が凝縮された最高のパスタになりました

へダイ

ヘダイは黒鯛をちょっとブサイクにしたような魚

タイに似た味で美味しいのですが、なぜか安価なのでお買い得な魚です。

今回はカルパッチョにして食べました!クセは無く、食感もしっかりしていてとても美味しかったです。

カルパッチョは刺身状に切った身に「オリーブオイル・レモン汁・バルサミコ酢・塩」をかけて生野菜(今回は水菜)を乗せれば完成です。

まぁドレッシングで代用できるので、「魚サラダ」って感じですね。さっぱりしていておいしいですよ!

半身は煮付けで頂きました!ふわっふわで身離れも良く食べやすかったです。

ラッキーな事に卵も入っていたので一緒に煮付けました!濃厚な魚卵の旨味がたまりませんでしたね。

ふるさと納税を扱っているサイトは色々ありますが、返礼品の数・申し込みまでの分かりやすさの観点で「さとふる」というサイトが一番おすすめです!

どうせ何もしなくても取られている税金なので、ひと手間かけてでも貰えるものは貰っておきましょう👍

魚の捌き方

料理法はわかった。でも三枚おろしとかした事ないからやり方がわからん。

という方向けに、折角ここまで読んでいただいたので、自分で一匹魚を買って食べれるよう親切におろし方の解説まで載せておきます。(何様)

一般的な魚の捌き方

今回はアジの捌き方を解説します。他の魚もだいたい同じようにして捌けますよ!

あと訳あって姿造りにしていますが、頭は落としてしまって構いません!

①まずはゼイゴを取ります。
アジには他の魚に無い特徴としてゼイゴという固い骨のようなものが体表にあります。

尻尾の方からゼイゴと身の間に包丁を入れ、ゼイゴを剝き取ります。この時少し身も取れてしまうかもしれませんがそれは仕方ないので気にしないで下さい。

これはちょっと下手な例です。。。

② 次にウロコを取ります。
アジにはウロコが無いと思われがちですが、ちょっとだけウロコ付いてます。


背中側に付いていることが多いのでさっと包丁で逆撫でして取っていきましょう

③内臓を取り出す。
いつもなら頭を落とすと同時に内臓を取り出すのですが、今回は姿造りなので頭はくっつけたままお腹を割って内臓を取り出します。


肛門から(小さく穴が開いているので見れば分かるはず)頭側に包丁を入れて頭の付け根くらいまで割きます

割いた部分から手を入れて内臓を取り出します
※内臓映さない主義(肝以外)なのでこの部分の写真はありません。

④ 三枚おろし(頭付き版)
まずは背びれと尾びれのちょっと内側あたりの皮を切って包丁を入れるガイドラインを作ります。

この写真使い回すなぁ

ガイドラインを入れた所から包丁をまな板と並行より少し立てる感じで切っていきます。

この時中骨に当たってカリカリ音がしているとかなり上手に卸せています。

あまり包丁を立てすぎると中骨の反対側を切ってしまうので、ちょっと身が残るかなと思っても最初の内はなるべく平行に近い形で卸すのが良いと思います。


姿造りの場合はカマ(胸鰭の直前)の部分で縦に切れ目を入れます

この時中骨を切断してしまうと頭が取れてしまうので、中骨に当たった感覚があればそこで力を緩めてゆっくり包丁を横にスライドさせてください。

半身がおろし終えると、逆側も同じようにしておろしていきます 。片身おろしている分厚みが無いので、手がまな板に当たってやりにくい!と感じる方もいらっしゃると思います。

そういった場合はまな板の端っこに身を置いておろすとまな板の厚み分、身が浮いている状態になるのでおろしやすいですよ!


特に頭付の場合は頭の部分をまな板の外側に引っ掛けておくと身が平行になるのでかなりおススメのおろし方です。

これで三枚おろしは完成です。

⑤ 続いて腹骨を剝いていきます。
腹骨を剝くときは一旦腹骨と血合い骨の接合部を断ち切っていかなければなりません。(ちょっとだけ力入れます。)

接合部

接合部を断ち切ったら、腹骨に沿ってできるだけ薄ーく身から腹骨を剝き取ります

多分ここが魚をおろす工程で一番難しいです。ハラミが薄かったり骨がかなり入り込んでる場合は思い切って切り取っちゃってもいいと思います。

⑤次は血合い骨を除去していきます。
今回は姿造りの盛り付けの際身を割りたくなかったので、ピンセットで血合い骨を一つ一つ抜いていきます。


下図のオレンジラインで囲んだ所に血合い骨が入っています。指で触ったらすぐわかるので指で確認しつつ丁寧に抜いていきましょう。

血合い骨を除去すると、全く骨の入っていない身が完成しました。この状態を「」と言います。


⑥次に皮を引いていきます。
皮引きの際は端から2cmくらいに皮を切断しない程度の切れ込みを入れます。

そのまま刃を身のたくさん残っている方に向け、包丁をまな板とほぼ平行に傾けて皮から身を剥がすように削いでいきます。

この時、包丁を滑らすと同時に端から2cmの部分をもって包丁の刃と反対方向に引っ張ると上手く皮を引くことができます!


まぁアジの場合は手で剥いでも綺麗に剥がせますけどね!

これをめくると…
こんな感じ

皮と身の間には旨味のある脂がたくさんあるので上手くなったらギリギリを責めるとおいしいお刺身が作れます。

目安としては銀色の部分がたくさん残っていると上手く引けたと思っています。(魚による)


後は刺身状に切って盛り付ければ完成です。

魚の捌き方は以上になります。

どうでしょう?何となく捌ける気がしてきませんか?(笑)

この記事が少しでも皆さんの暇つぶしになったり、「そんなにお得ならちょっと挑戦してみようかな」という気持ちになっていただければ幸いです。

自粛に滅入らず、逆に新しいことを始めるチャンスだと思って、コロナを乗り切っていきましょ!

記事を書いている人
kozu@soichiro

魚好き。見るのも釣るのも捌くのも食べるのも。
色んな珍しい魚を食べていると突然「魚好きを増やしたい」と思い立ち、ブログや魚会を開き密かに活動中。
師匠は「気まぐれクックかねこさん」(ただの視聴者です)
みんな、魚たべよ!

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