今回は人気?シリーズ「似ているの魚食べ比べ」です!アカハタとアオハタはどこがどう違うのかを見た目・学術的・触った感じ・味の違い と言った観点で比較していきます。まぁぶっちゃけホウボウとカナガシラに比べて見た目から既に全然違うんですけど、その辺深くツッコまないでくださいね…。
見た目の比較
比較するまでも無いですが一応
ん~、全然違う!まず色が全く違う!
でもお互いハタ類なだけあってヒレや全体的な体の造りは似てますね。
そもそもハタと呼ばれる所以としてヒレの特徴(正確にはヒレの骨)から来ているので、ヒレは似ていて当然っちゃ当然ですね。そこ違ったらそもそもハタじゃないし(笑)
あとよく見るとヒレの先端がどちらも黄色くなっているんです。これはハタ類全般では無くこの2種に共通する特徴です。あれ、いつの間にか違いを比べるのではなく頑張って共通点探しちゃってますね(笑)
同時に釣れて「これはアカハタかなアオハタかなどっちかな~」って迷うことはないと思いますが、色を除いたアオハタとアカハタの違いとしてはアオハタにだけ黄色い斑点が全身にあるという事です。これはハタ類にはけっこうよく見られる特徴で、メジャーな魚だとキジハタなんかもこの特徴に当てはまると思います。一方アカハタは規則的に並んでいる2列の白い斑点があります(釣れたてじゃないと分かりにくいですすみません)。この特徴はハタ類には珍しく、酷似しているアカハタとアカハタモドキを見分ける際にも役立ちます。
かなり無理やり感の強い見た目の比較ですが、何かのお役に立てれば幸いかと存じます。次はもっと「こんなに似てるのに実はこんな違いあるんだぜ!」みたいなのを書きたいです。
触って比較
続いて実際に触ってみて比較しました。触ってみて少し後悔しました…。アオハタのヌメヌメ感が半端なく、とても気持ち悪かったです(笑) アオハタはこのヌメヌメと細かいウロコを落とすために、ウロコ取りでは無く金タワシでこすると効率よく鱗取りができます。
一方アカハタはハタ類にしては比較的ヌメヌメ感は少なく、つるつるとした触感でした。
アカハタも鱗が細かいので、金タワシやペットボトルキャップでウロコを取ると効率がいいかもしれません!
どちらも触る時は一つ注意点があります。多分ハタ類全般的に同じ特徴だと思うのですが、エラ蓋(エラをしまっている部分)に鋭い棘があるので、つるつるヌメヌメに油断して勢いよく触っていると(どんな状況?)けっこうシャレにならないくらい刺さっちゃうので気を付けてください!
学術的比較
アカハタの学術的分類は「スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科マハタ属 」であり、
アオハタの学術的分類は「スズキ系スズキ目スズキ亜目ハタ科ハタ族マハタ属 」です。
アオハタの方にはなぜか「ハタ族」が入っていますが、同じマハタ属なので生物学的にはかなり近い存在として分類されます。ここでまさかのめっちゃ近い存在という結論。見た目では冒頭から全然違うってあれだけ言ってたのに(恥)。
この2種の他にもマハタ属はオオモンハタやキジハタ、マハタやあの超高級魚「クエ」も属している美味しくて高価な魚が盛り沢山の種族なのです。とりあえずマハタ属が釣れた日には宴会ですね。
食べ比べ
なんやかんや一番気になるのは味の違いですよね!
ということで早速刺身にしました。(捌く過程は別記事で)
断面の差というのもありますが、アカハタの方が若干淡いピンク色でアオハタの方が血合いの色が濃くでているようでした。
では主観たっぷりですが、とりあえず両方食べてみた感想を書きます。
アカハタはコリコリとしたとても歯ごたえのある食感で、サイズのせいもあるとは思いますが脂は少なくあっさりとしていました。
ハタ系独特のあっさりとした中にも上品な旨味は感じられますが、僕には少し物足りなく醤油に負けているなと感じました。
アオハタはアカハタよりもネットリと柔らかい食感でした。脂の乗りはアカハタ同様に少なくあっさりとしていましたが、味はアカハタと異なり旨味よりも甘味が強く、醤油にも負けないくらいの味の主張がありました。
個人的には味はアオハタが良く、食感はアカハタの方が良かったです。(平和的感想)
まとめ
今回の比較で分かったことは、アカハタとアオハタは生物学的には近い存在ですが、特徴をクローズアップしていけばけっこう色んな違いがあるよって感じですかね。まぁクローズアップしなくても見た目からけっこう違いあったんですけどね(笑)
似た魚の食べ比べはけっこう評判いいのでまた別の魚でもやってみます!
捌き方や旬・栄養素などは別の記事で詳しく書きますので、興味ある方もしくはこの記事読んで興味出た方は是非そちらもご覧下さい~!
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