どうも、コウヅです。
今回は防波堤などでよく釣れるサッパについて書こうと思います。
サッパの豆知識
サビキ釣りをしたことがある人なら名前は知らなくても一度は見た事があるのではないでしょうか。
ネットで拾った画像ではありませんよ。いつも使っているスマホを使ってうちの姉が撮影+加工をしました。
ちなみに僕撮影はこれです。
ちょっと真剣に写真学ぼうと思いましたね~。
まぁそんな話どうでもいいですね笑 本題に戻ります。
サッパは日本全国どこの沿岸にもいて、生息域が海水と淡水の混ざる河口付近の汽水域であることから防波堤釣りでは定番の魚となっています。サッパは群れで泳ぐ性質があるため、サビキ釣りなどで一匹かかればその付近に大群でいる可能性が高く、入れ食い状態になることもしばしばあります。
ですがその身の薄さと小骨の多さによる圧倒的食べにくさによって、釣れても食べられない魚として認識され捨てられることが多いんですよね。非常に勿体ない!!サッパの別名はママカリ(飯借り)と言い、「飯が進み、家で炊いた分を食べ切ってしまってもまだ足らず隣の家から飯を借りてこなければならないほど旨い」 というのが由来だそうです。そうなんです。ちゃんと料理すればとってもおいしい魚なので是非とも捨てずに食べてあげてください!おすすめの調理法は「捌き工程」で書きます。
別名は旨い魚っていうのが由来だったんですけど、サッパという名前の由来は2つあって、1つは「コノシロと比べて味がさっぱりしているから」だそうです。なんでコノシロと比較して名前つけたんでしょうね笑 似てるからですかね。実はそんな似てなんですけどね。サッパとコノシロの違いについては別で書いたので、似てたっけ?って思う方は是非見てみてください~。サッパとコノシロ食べ比べてみた~似ている魚の比較~
2つ目の由来は見た目から「笹の葉のような小魚」という意味で「笹魚(さっぱ)」となったようです。確かにあの平たくて細長い楕円系は笹っぽいので、この由来はまぁわからんこともないって感じですね。(何様)
旬と栄養素
旬は晩夏から晩秋で、9月~11月頃が最も美味しい時期です。サッパの産卵期は地域によって少しバラつきがあり、4月~9月辺りとされています。産卵期の後が旬なので、産卵後に体力が回復してきた頃が最も美味しくなるメバルやカワハギタイプの魚ですね。ですが旬か否かにあまり差のない魚のようですので、冬場以外はだいたい釣れますしだいたい旨いです笑
栄養素として特徴的なのは、DHAやEPAなどでよく知られる不飽和脂肪酸が多いという点です。DHAやEPAと聞くとイワシを思い浮かべる人も多いと思いますが、実はサッパはイワシと同じニシン目ニシン科の魚で、イワシとは生物学的に近い部分があるのです。だからかどうかは知りませんがサッパもイワシ同様、不飽和脂肪酸を多く含んでいる魚なのです。DHAやEPAは不飽和脂肪酸の中でも多価不飽和脂肪酸という部類に属し、体内で合成できず食物から摂取しなければならない必須脂肪酸の一つです。DHAは人間の脳や目の網膜の脂質成分で、脳に直接入って脳細胞を柔らかくしたり情報の伝達を早くする効果があり、脳の栄養素として機能できる数少ない物質です。その働きにより、学習機能を向上させたり目の健康を維持することができます。EPAは血液をサラサラにしてコレステロール値を下げて善玉コレステロールを増やしてくれます。さらに中性脂肪を減らす働きもあり、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中と言った成人病を予防する効果があります。つまり子供から老人まで老若男女問わず全員に嬉しい効果があるので、サッパを釣った際には是非食べて…いやむしろ新鮮なサッパを食べる目的で釣りに行きましょう!
捌き工程(オリジナル酢漬け用)
※一応断っておきますが、僕はめちゃめちゃ素人なので「捌き方教えます」という感じでは無く、「YouTubeを駆使して捌き方を見様見真似でやってみたらこんな感じになりました」という体験記的なものという認識で読み進めてもらえると幸いです。(ホントに上手くなるまでこれ毎回書こう。)
まずはウロコを取ります。
サッパはサイズの割にけっこう立派な鱗がびっしり詰まっているので、ウロコ取りは隅々までしっかりやりましょう。包丁やペットボトルキャップで逆撫ですると驚くほど簡単に取れるので気持ちいいですよ!
ウロコを取った魚体をキレイに洗って、次は頭を落として内臓を取り出します。
サッパは最大でも20cmくらいで骨もそんなに固くないので一般的な三徳包丁で簡単に切断できると思います。釣ってきた場合はたいていは何十匹もいるため丁寧さより早さが重要になるので、一太刀で一気に頭を切断する方法がおすすめです。
普通の魚ならここから腹部分を縦に割いて内臓を出していくのですが、サッパは腹身がかなり薄く強めの小骨がたくさん入っているため、思い切って腹部分は内臓と共に切り捨てます。
腹身はカラッと揚げて骨せんべいにして食べるとおいしいですよ!
サッパの白子が出てきました!これも火を通して食べてみましょう。
ではいよいよ三枚おろしを行います。サッパのような小さい魚は大名おろしと呼ばれるおろし方をします。仰々しい名前ですが一般的な三枚おろしより簡単です。一般的な三枚おろしは腹側と背中側の両方から背骨まで包丁を入れて最後に背骨と身を切り離す。と言った工程ですが、大名おろしは背骨と中骨をいっぺんに身から切り離しにかかります。背骨に沿って包丁を入れ、思い切って一太刀でおろしていきます。普通の三枚おろしよりちょっと骨に身が残りますが、気にしたら負けです。
半身がおろし終わったらもう片方も同じように卸していきます。片身おろしている分厚みが無いので、手がまな板に当たってやりにくい!と感じる方もいらっしゃると思います。そういった場合はまな板の端っこに身を置いておろすとまな板の厚み分、身が浮いている状態になるのでおろしやすいですよ!
これで三枚おろしは完成です。捌く工程は以上となります。
この身を酢漬けにする前の下処理として、塩をまぶしてキッチンペーパーにくるみ1時間ほど寝かせてください(塩水に漬け込むでも可)。これでかなり臭みを軽減できます。
寝かせたサッパはきれいに水で洗って塩を落とし、水気をしっかりふき取ります。
そしていよいよ酢に漬け込むのですが、ただの酢に漬け込むだけでは無く
1、生姜
2、鷹の爪
3、スライス生ニンニク←重要
を入れて漬け込むと臭みは一切無くなり、パンチの効いたおつまみにもご飯のお供にも最適なオリジナルサッパ酢漬けが完成します。
漬け込む時間は人それぞれですが、半日~1日くらいで十分だと思います。2日以上漬けてもそれはそれで美味しいので、漬け込む時間を変えて味の変化を楽しむのも一興です。
実食!
酢漬けにしたことによって小骨までやわらかくなっているので何も気にせずそのまま食べられます。
食感は最初柔らかいのですが、噛み切るときにサクっとなりとても不思議な感じです。口に入れた時は酢の味とニンニクの風味が強烈に来るのですが、噛むと旨味の詰まった脂がジュワーと流れ出てききて絶品です。唐辛子のピリ辛も後を引き、お酒やご飯が進むこと間違いないでしょう。
白子はかき揚げ風にして食べました。量が少なかったので食べごたえは無かったですがクリーミーな食感とほのかな甘みがあり、普通に美味しかったです。珍味好きな方は是非とも捨てずに食べて頂きたいですね。5匹分くらい一気にかき揚げにすれば立派におかずの一品と成り得ると思います。
魚の便利帳記入
では13種類目を記入致します。 ※魚の便利帳300種全部食べようという設定です 。
と思ったらまさかの記載無し。という事で久々に描きます。
特徴捉えようとし過ぎて体高めっちゃ盛っちゃいました笑
では次回、逆出世魚?「コノシロ」の記事を書きますのでよろしければそちらもご覧ください~!
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