どうもコウヅです。
今回は鯛にそっくりだけど何かちっちゃくてめちゃめちゃ安く売られている魚がある!これは何?
と思った方。それはおそらく「チダイ」もしくは「レンコダイ(キダイ)」ですね。
今回はそんな鯛にそっくりな「チダイ」のお得さをご紹介します。
鯛が好きな方。チダイは見かけたら即買いした方がいいですよ👍
チダイと真鯛の見分け方
チダイと真鯛はかなりそっくりです。昔はスーパーやデパート、料亭でさえもチダイを「真鯛」として売っていたほどです。
しかし、特徴さえ知っていれば誰でも簡単に見分けることができるのです。
①大きさ
まず、チダイは真鯛に比べて小さい魚で、最大サイズでも40cmほどにしかなりません。
一方真鯛は最大で1mを超えるものもいるほど大きな魚。なので50cm以上のものは確実に真鯛だと断言できるでしょう。
また、チダイは大きいサイズだと(30~40cm)おでこの部分が出っ張っており、小さなコブがあるようにも見えます。
真鯛もオスの老成魚だとこのような特徴を持つものもいますが、その場合60cmは超えているので、30~40cm でおでこが出っ張っているものはほぼチダイと見て間違いないでしょう。
問題は30cm以下の小さい個体の場合です。
小さいチダイはまだおでこが出っ張っておらず、シルエットは真鯛そのものです。
では小さいものはどのように見分けていけばよいのでしょうか。
②エラブタ(鰓蓋)
エラブタを見て頂ければ一目瞭然です。チダイはエラブタの縁が血で滲んでいるかのように赤くなっています。
これが由来となってチダイは漢字で「血鯛」と書きます。
個人的にはこれが一番分かりやすい特徴なのですが、ここまで読んで「じゃあ頭落としてあるやつは見分けつけられないじゃん!orz」と絶望している方もいらっしゃるかと思います。
あわてるこたーない。落ち着いて読めよう。(最近スラダンにハマってます。)
頭を落としても見分けられるとっておきの方法があります。
③尾びれの色
チダイと真鯛を見分ける代表的なポイントとしても知られているのが「尾びれ」です。
チダイの尾びれは全体的にオレンジ一色なのですが、真鯛の尾びれは先端が黒く縁取られているのです。
この特徴が最も見分けやすいと専門家は申しております。(ソースは友人A)
これで頭が落ちていてもバッチリ見分けれますね!
チダイと真鯛の見分け方は以上になります。どうぞ日常生活で存分にご活用下さいませ。
チダイと真鯛の味の違い
チダイと真鯛、見た目は似ているけど肝心の味はどうなの?って思っている方も多いでしょう。
もちろん似ている点もありますが、味はけっこう違う点が多いと僕は思います。
食感の違い
まずは食感の違いです。
真鯛はしっかりした歯ごたえが特徴的な魚ですが、チダイはかなり柔らかくネットリしています。
チダイは少し水分量が多く、悪く言えばちょっと水っぽいです。なので生で食べる場合は塩を振って少し寝かせるか、昆布締めをするとより美味しく食べられます。
しかし熱を通せばある程度水分も飛び硬くなりにくいので、焼き魚や鯛飯にするとほとんど真鯛と変わりません。
旨味の違い
真鯛は「腐っても鯛」と言われるほど旨味の強い魚です。一方チダイは旨味はそこそこなのですが優しい甘さが特徴的です。
骨や頭などのアラからも同様に鯛は濃厚な旨味のある出汁。チダイは優しい甘味のある出汁が出ます。
しっかり旨味を感じたいときは真鯛。今は優しさを感じたい甘えたいという気分の時はチダイがおすすめです。(?)
骨の違い
真鯛の骨はかなりしっかりしていて固いのですが、チダイの骨は比較的柔らかいです。
その特徴を生かして骨まで柔らかく煮込んで食べる郷土料理もあるくらいです。
圧力鍋などを使えば簡単に骨まで食べれる煮物が作れますよ!カルシウム補給が必要な成長期にのお子さんやお年寄りの方、是非お試しあれ。
皮の違い
さぁどんどんマニアックになってきました(笑)
真鯛・チダイ共に皮目に旨味が多く存在するのですが、真鯛の皮はけっこう分厚く、湯引きしても口に残る事が多いです。
しかし、チダイの皮は真鯛に比べて薄いので軽く湯引くとしっかり火が通り柔らかくなるので、チダイは皮付で湯引くか炙るかして食べるのが良いでしょう。
美味しい時期の違い
真鯛の旬は秋から春なので、晩春から夏の間は身痩せしてることが多く、この時期の真鯛は正直あまりおススメしません。
一方チダイの旬は晩春から夏。そう、まさにちょうど真鯛が身痩せする時期なのです!
「鯛大好きだけど、今の時期はあんまり美味しくないからなぁ…」と思っている方に声を大にして言いたい!「いい鯛ありまっせ(チダイ)」
チダイと真鯛の値段の差
チダイと真鯛の値段にはどれくらい差があるのでしょうか。
豊洲市場の卸売平均価格で比較すると
チダイは1キロ当たり約700円。真鯛は1キロ当たり1100円です。(GD Freak! 事実に基づく至思考のために参照:https://jp.gdfreak.com)
つまりチダイは真鯛の約3分の2の値段で手に入るのです。
正直3分の2の値段でこれほどのクオリティなら全然チダイ買うのはありだと思います。
むしろ晩春から夏の時期は真鯛より積極的にチダイを買うべきとすら思います。
みなさんも梅雨時期にチダイを見かけた際は一度買ってお得さを実感してみてください!
チダイの捌き方
チダイ実食!
※味の違いで言ってることとけっこう被りますが、こちらがチダイを食べた直後の率直な感想なのでご了承ください。
チダイの食感は鯛とはまるで別物でした。とても柔らかくねっとりしていて歯ごたえはほぼ皆無です。
味はほのかな甘みがあってとても優しい味わいでした。
ガツンとした旨さは無いものの、クセが少なくとても食べやすい魚です。
皮付きの炙りは先ほどの刺身からは想像できないほどジューシーで旨かったです!
皮目にかなりの脂がのってました。
個人的には断然炙りがオススメですね。この魚の皮を捨てるのは勿体なすぎる!
魚の便利帳記入
では27種類目を記入致します。※魚の便利帳300種全部食べようという設定です 。
では次回、「赤くて口の長い奇妙な高級魚アカヤガラ~旬・捌き方・値段~」です。お楽しみに~
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